多様化とかダイバーシティとかあちこちで聞かれるようになりましたよね。
家族の形もいろいろあっていいし、正解とか不完全な形なんて存在しないはずですね。けれど、人間どうしても自分の身近な体験を基に、”普通”とか”常識”みたいな価値観が出来上がってしまっていたり、未知の形への配慮が足りない時もあるものです。
他社への配慮はできる限り気づけるようになりたいものですが、他人の価値観に振り回されない強さも生きやすさには必要ですね。
私たち家族がよく体験する他人の価値観との違和感は、母子家庭とか離婚してると伝える時に感じます。話の流れで必要になった時に、こちらからは「うちは〇人家族だよ。」のような感じで伝えるのですが、たいていの人の反応は「ごめんごめん」ととても恐縮してしまうのです。実はこの謝られることの方がとてもモヤモヤを感じるんですよね。母子家庭であることはそんなに恥ずかしいこと?とか、場の空気が悪くなるから、隠しておいた方がいいのかなとか。勘ぐってしまったりして。
そういう時、私の対応は2パターンです。家族ぐるみのお付き合いになる方には、笑顔で「謝られる方が困るよ。」と伝えます。たいていそれで理解してもらえて、次からは普通にお付き合いできますね。もし、本当に母子家庭に偏見がある人とはだんだんに疎遠になっていくだけです。一度だけ、子供の小学校の担任が母子家庭に、もしくは私に偏見を持っていて、その時は嫌な思いもしたことがありました。仕事で多忙な私が子供の様子に無頓着で、うちの子供は愛情不足だと信じていたみたいです。教室内で突然先生に「あなたのお母さんは頑張っているのよ!」などと熱く熱弁を振るわれて、3年生ながら不快そうに「あの先生はうちの何を知っているわけ?」と言っていましたっけ。
話が逸れてしまいました。もう一つは美容院などの接客でのおしゃべりで、「旦那さん」について話を振られるときは、場の空気を優先して旦那さんがいるていで相槌を打ってます。騙してるつもりはないのですが、騙してますね。(ごめんなさい)
今の時代、母子家庭なんて珍しくもないはずなんですが、子供がいるなら配偶者もいて当たり前、いないなら再婚相手を探した方がよいという決めつけも、少なからずありますね。さいわい私の両親は、孫が窮屈になるのを心配したのか、再婚等の心配はいっさいしてこなかったので有難かったです。
恋愛を否定してるわけではないのですが、私個人の恋愛と子供を巻き込む家族の形は今のところ分けて考えてきました。私も子供もそれで居心地よく過ごせてきたように思います。
もちろん再婚して幸せなご家庭を築いている方もたくさんいるでしょう。ただ、「子供の父親になってくれる人を探している」「元配偶者より先に再婚したい」そんな理由で婚活をしている人に、家族の形の呪縛に捕らわれていないかな、と余計な心配が頭によぎることがあるのです。
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