NISA1年目の正直な結果と反省|6年遅れて始めた資産運用の現実

家計&資産

「もっと早く始めておけばよかった……」

投資を始めた人のほとんどが、最初にこう思うのではないでしょうか。私もそのひとりです。2022年にようやくNISAを満額で運用し始めた私ですが、最初にNISA口座を開こうとしたのは、実は2015年のことでした。

SBI証券の口座も開設し、やる気満々だったのに——気づいたらNISA口座が三菱UFJ銀行で開設されていて、変更しようとしたら「年をまたがないと変更できない」と言われ、それを機にすっかり面倒になってしまいました。

結果、6年間、まったく資産運用をしないまま過ごしてしまいました。

仕事と子どもの進学、日々の家計でいっぱいいっぱいだったのもあります。でも正直に言えば、「よくわからないから先送り」にし続けていただけです。老後への漠然とした不安は持ちながら、行動はしない。そんな状態が長く続いていました。

「遅い」と思っているあなたへ。それでも、始めないよりずっといい。私の1年目の現実を、包み隠さずお話しします。

問題の本質:「よくわからない」まま動かなかった代償

老後2000万円問題が話題になったころ、私もじわじわと不安を感じていました。でも、その不安が行動に結びつかなかった。なぜかといえば、「何から始めればいいかわからない」から何もしない、という思考停止状態に入っていたからです。

そして、知識のないまま銀行の窓口に行ったとき、担当者に勧められるままに個人年金保険(月3万円・10年払い込みタイプ)を契約してしまいました。さらに「NISA口座も作っておくといいですよ」と言われ、その場でNISA口座まで開設。

後から調べてわかったことですが、銀行窓口でNISA口座を作ると、投資できる商品が銀行が取り扱うものに限定されます。手数料の高い商品を勧められやすく、低コストのインデックスファンドに投資しにくい環境なのです。

「よくわからないから任せた」ことで、知らないうちに損をする——これが、金融リテラシーを持たないことの最大のリスクです。

6年間動けなかった3つの理由

理由① NISA口座の手続きで挫折し、そのまま放置した

2015年にSBI証券の口座を開設したものの、いつの間にかNISA口座は銀行で開設されている状態に。変更するには年をまたぐ必要があると知り、「じゃあ来年に…」と思っているうちに6年が経ってしまいました。手続きの複雑さと「まあいいか」の積み重ねが、6年という時間を奪いました。

理由② 仕事と子育てを言い訳に、自分の老後を後回しにした

フルタイムで仕事をしながら、シングルで息子2人を育てていた時期は、本当に余裕がありませんでした。でも今思えば、「老後のお金」について考える時間が取れなかったのではなく、「考えることを避けていた」のだと思います。不安と向き合うのが怖かっただけかもしれません。

理由③ 「損したらどうしよう」という恐怖が行動を止めた

投資=怖い、というイメージがありました。元本割れのリスク、難しい経済用語、何か失敗したら大変なことになりそうという漠然とした恐怖。でも実際に始めてみて気づいたのは、「長期・分散・積立」という基本を守れば、極端なリスクは取らずに済むということでした。

怖いのは「投資すること」ではなく、「何もしないまま時間が過ぎること」のほうだと、今ならわかります。

2022年、一般NISAを満額スタート。1年目の正直な運用成績

2022年、ようやくSBI証券でNISA口座を開設し直し、一般NISAを満額(年間120万円)でスタートしました。銘柄は低コストのインデックスファンドを中心に、分散を意識して選びました。

1年目の結果はこちらです(取得時の価格と、1年後の評価額)。

銘柄 取得金額(円) 評価額(円) 損益額/評価損益
ニッセイ外国株式インデックスファンド 150,004 154,591 +4,587(+3.06%)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 120,006 124,966 +4,960(+4.13%)
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 100,006 106,369 +6,363(+6.36%)
eMAXIS Slim 先進国債券インデックス 200,007 196,187 −3,820(−1.91%)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 330,004 324,632 −5,372(−1.63%)
合計 1,200,000 1,198,706 −1,340(−0.11%)

合計でほぼトントン、わずかにマイナスという結果です。「お金が増えた!」という喜びはありませんでしたが、1年目の率直な感想は「想定内」でした。

2022年は米国株の下落が大きく、世界的にも厳しい相場でした。S&P500連動ファンドがマイナスになっているのはその影響です。一方で、国内株式(TOPIX)は比較的好調で、分散投資の効果が少し出た年でもありました。

「1年目がマイナス」は失敗ではありません。長期投資の1年目は、むしろ「相場を経験する授業料」だと思っています。

同じ後悔をしないために:今日から始める3つのアクション

① 銀行ではなく証券会社でNISA口座を開く

低コストのインデックスファンドに投資したいなら、ネット証券(SBI証券・楽天証券など)一択です。銀行窓口は担当者の説明が丁寧で安心感はありますが、手数料の高い商品に誘導されるリスクがあります。口座開設はオンラインで10〜20分ほど、必要書類はマイナンバーカードと本人確認書類だけです。

② まず少額でいい。月1万円の積立から始める

「まとまったお金ができてから」は永遠に来ません。月1万円の積立でも、20年続ければ大きな差が生まれます。大切なのは金額より「続けること」。自動積立設定にしてしまえば、ほぼ何もしなくて済みます。

③ 「全世界株式」か「S&P500」を1本だけ選ぶ

最初から複数銘柄を選ぼうとすると迷います。始めるなら「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」か「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のどちらか1本に絞るのが、迷わず続けられるコツです。私のように最初から5銘柄に分けるのは、慣れてからで十分です。

「正しい知識」より「始めること」のほうが、100倍大切です。

まとめ:遅れても、始めた自分を褒めてあげよう

2015年に挫折して2022年に再スタート。6年間の空白は取り返せません。でも、「やっと動いた」という事実は、何もしなかったよりずっと価値があります。

1年目の運用成績はほぼゼロ。でもこの1年で、相場の動きを肌で感じ、自分のリスク許容度を知り、「何もしないこと」の難しさを学びました。これは数字では測れない収穫です。

一般NISAは5年間の非課税期間があります。2022年スタートなら2027年まで。その間に市場が回復すれば、非課税の恩恵をきちんと受けられます。長期投資は、時間を味方につけるゲームです。今年も継続して積み立てを続けていきます。

「もっと早く始めておけば」と後悔しているあなたへ。今日が、残りの人生でいちばん若い日です。始めるなら、今です。

遅れてスタートしたからこそ、見えてくるものがある。そう信じて、2年目も走り続けます。

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